土壌汚染対策法と典型7公害2
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土壌汚染対策法と典型7公害2
公害 | 法律 | 目的の要旨 | 要点 |
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地盤沈下 |
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大気汚染 |
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ばい煙の排出等の規制と、自動車排出ガスの許容限度を定める等により、国民の健康保護と生活環境保全、人の健康に係る被害についての事業者の責任を定め被害者を保護する |
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騒音 |
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事業活動よって発生する騒音について規制と、自動車騒音に係る許容限度を定める等により、生活環境を保全し、国民の健康の保護に資する |
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水質汚染 |
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公共用水域への排水と地下浸透を規制、生活排水対策の実施によって、公共用水域と地下水の水質汚濁の防止を図り、国民の健康保護と生活環境を保全し、健康被害の損害賠償について定め、被害者の保護を図る |
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悪臭 |
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事業活動によって生じる悪臭について規制し、悪臭防止対策をすることにより、生活環境を保全し、国民の健康の保護する |
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振動 |
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事業活動よって生じる振動についての規制と、道路交通振動に係る要請の措置を定める等により、生活環境を保全し、国民の健康の保護に資する |
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土壌汚染 |
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土壌汚染の状況把握の措置と汚染による人の健康被害の防止の関する措置を定め、土壌汚染対策の実施し、国民の健康を保護する |
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典型7公害について、上表のように法が整備されています。
お気づきのように、土壌汚染問題の法律、土壌汚染対策法にだけ、環境保全の概念がありません。
すなわち、土壌汚染対策法には、土壌汚染について積極的に調査対策し、土壌汚染の問題を解消するとともに、将来に渡って土壌環境を保全するという機能がないのです。
法案を作る際、さまざまな思惑が作用し、「落としどころ」がここ、ということなのでしょう。 他の環境法令にある環境保全の概念がない、成長段階にある土壌汚染対策法です。
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