久しぶりの溶接と他山の石(CEO 遠藤記)
横浜の現場で、このほど開発した「セロリ矢板」の
実証試験をすることになっている。
試験に先立ち「○☓的な工具があると、なかなかに安全である」
というアイディアが出てきた。
それが金曜日の午後、必要とするのは、月曜日の朝。
せっかくの意見なので、なんとか対応したい・・・
日本工業規格:Japanese Industrial Standards、通称JIS規格。
このJIS規格に定める一般構造用圧延鋼材で、
引張強さ400~500N/mm2のものがSS400という材料。
そのSS400を使用した熱間圧延平鋼、通称フラットバー。
2種類のフラットバー、幅50mm×厚さ6mm、
幅75mm×厚さ4.5mm。
まず仮付して、直角と溶接位置の確認。
久しぶりの溶接で勘が戻らない、ブランクによる技術力低下が否めない。
溶接棒に対して電流が低いらしい、溶けこみにムラがある。
いわゆる突き合わせ溶接、アーク溶接の基本技術、
あまりのできの悪さに予定変更。
約10分、スクラップ材を拾い出し基本のおさらい、
溶接速度と電流値の調整、溶け込み状況の確認をした。
少しは勘が戻り、すみ肉溶接は、まあまあのビードが引けた。
グラインダで仕上げて完成。
今回の反省。
自分の技術の過信と、対局にあるブランク&加齢による
技術の衰えについて認識不足。
創業当時は、外注費節減のため、溶接や組み立ては、社内で自分でやっていた。
時は流れ、いつの間にか外注への依頼が増え、現場にいる時間も減った。
これを「他山の石」としなければならない、
そういえば、ボーリングマシンのレバーも握らなくなって久しい。