地下水位の観測(CEO 遠藤記)
土壌汚染があって、その汚染に起因して地下水にまで汚染が広がるリスクがあるとき。
現実に地下水汚染が生じていなくても、地下水基準に適合していることを確認し続けることが重要である。
なんとなれば、地下水は地中の移動が可能であり、他人に迷惑をかけるおそれがあり、迷惑をかけていないことを、一定の基準で担保しなければならない。迷惑をかけていないことを立証しておく義務があるといってもいいだろう。
数メートルの地下には地下水が存在する。
敷地境界に近い位置に塩ビ管を建てこみ、地下水を観測するための観測井戸を設置し、水質と地下水の深さを3か月に一度観測して安心を担保している、この現場は間もなく2年になる。
メジャーテープの先端のセンサ部には、銅合金製の電極が2本。
メジャーテープには、長手方向に2本電線が透けて見える。
観測井戸にセンサ部を投入し、メジャーテープを伸ばしていく。
センサ部の電極が地下水に触れて通電するとブザーが鳴り、そのときのメジャーテープの目盛りを読めば、地下水がその深度に存在するということになる。
実にシンプルな原理で地下水の深さを測定でき、コスト的にも良く出来た製品といえる。
この日のこの観測井戸の地下水位は7.85m。
3か月前の地下水位は8.15m、雨期で地下水が上昇した。
次回の観測は9月、雨期で水位上昇傾向にある。