地層水平堆積の法則と帯水層(CEO 遠藤記)
地球は、中心から3層をなして構成されていて、中心から、核、マントル、地殻と呼ばれていて、さらに、内核、外核、下部マントル、上部マントル、地殻と分類されている。
人類は、この地殻の表面で文化を築き、繁栄しているわけだが、地球の歴史46億年からすると、西暦2016年の今日は、ほんの瞬きほどの瞬間である。
地球の半径6350kmと地殻の厚さ約30kmを比べてみる。
直径30cmの風船を地球に見立てると、地殻は厚さ0.7mmの風船の皮ほどの厚さであり、直径50mmの鶏卵の殻の厚さ0.4mmには、比率として遠く及ばない。
神の目で俯瞰すると、不動の大地、母なる大地は、薄くて強度の低い殻というか、膜のような存在ということになる。
その地殻、地球の歴史に比べると、瞬きほどではないにしろ、数100万年くらいの時間軸で堆積した地表部があって、その堆積には規則性がある。
この露頭に見られる線状の植物の成長、水平方向のグリーンラインが見て取れるだろう
これは、万有引力の環境にあって、水平に地層が堆積する、「地層水平堆積の法則」の一例である。
隆起した現在、帯水層が露頭に現れ、湧水が植物を定着させた状況といえ、植物が定着していない地層は、いわゆる不透水層ということであり、露頭から湧水がないということを意味している。
初歩的な地質学の踏査であるが、この写真から、地層水平堆積の法則、湧水と植物の定着と砂層などの帯水層、それを上下に挟む粘土層等の不透水層があって、その堆積が複数回繰り返し、かつ海底面の隆起があったことを読み取らなければならない。