マルテンサイト
なんの写真かというと、焼入れした合金鋼の400倍組織写真です。
組織の名称は、マルテンサイト(Martensite)、1891年にドイツのアドルフ・マルテンスによって発見されました。
マルテンサイトの組織写真400倍
日本語では、麻留田と当て字されていて、これは鉄の神様と呼ばれた本多高太郎さんの命名とのこと。
しかしながらこの当て字、現在は、というか、ずいぶん前から使われなくなっています。
そしてこの当て字、麻の葉模様に似た組織だから、麻留田と名付けられたといわれています。
麻の葉模様
マルテンサイトは、S48C材のような炭素鋼や、SCM440材などの合金鋼を、800℃程度にまで加熱後、
急冷したときに作られる組織で、硬くてもろい組織ですが、耐摩耗性は高いといえます。
ハサミやカッタの刃など、マルテンサイト組織ではなかろうか、と思いつつ使用していますが、
いつか検証してご報告いたします。