土壌汚染調査用ポータブルドリルの設計:アルファ2型の改造
表層土壌調査や狭い場所でのボーリング調査用に開発したポータブルドリル、型式af、製品名アルファ、
当社の創業期から製造販売していますが、開発から12年も経過したのでモデルチェンジに踏み切りました。
新型式af2、新製品名アルファ・ツーと名付けました。
従来型は簡便で使いやすく、多くのお客さんにご購入いただきましたので、そのDNAは残したまま、
さらに進化させるつもりで、設計に取り組んだのですが、重くなったり、使い勝手が悪かったり、販売に至りません。
モデルチェンジのポイントは、従来型の昇降が手動だったところを、電動にすること。
動力源は、単相100vを使用する前提なので、市販にブレーキ付きギヤドモータがありません。
単相100v用ギヤドモータは、回転を止めると慣性で逆回転してしまい危険です。
仕方ないので、オリジナルのブレーキを付加しました。
などなど、課題を乗り越え、やっと販売できるかというところで、完成重量が設計重量を大きく上回り……。
そこで軽量化のため、キャプスタン・ウインチを採用しました。
これでaf2型が現場で頑張ってくれるはずです。