コア抜き
土壌汚染調査の現場で、調査地点の位置出しが終わると、コア抜きをします。
コンクリートの土間をダイヤモンドビットで掘削する作業です。
コア:core 芯を抜くから、コア抜きと呼ばれていると想像しますが、掘削工学の専門用語ということではないようで、
施工上の通称が「コア抜き」で、日本中どこでも通じるので、まあいいでしょう。
ダイヤモンドビットを装着したマシンをセットして、100v電源でビットを高速回転させます。
高速というのは、周速100m/minというところです。
周速というのは、ビット径100mmのとき、1回転で314mmビットのダイヤモンドが移動します。
一分間に100m移動させるのが適切な掘削速度とすると、
100m=100000mm 100000÷314=320回転すれば、適切な掘削速度ということです。
エンジンやモータなどの回転数からすると、さほどの高速感はありませんが、
地面を掘削する作業としては、高速の範囲といえます。
掘り終わって、ビットからコアが出てきました。
コンクリートの被覆厚さを管理します。
スケールを調査孔に入れて深さを測ると、23cmでした。
中をのぞくと、きれいな孔壁です。
コア抜きが終わると、いよいよ土壌試料採取です。