地歴調査 真平田橋
東丹沢山系の降雨を集め、厚木市で相模川に合流する小鮎川。
妻田地区と戸室地区をつなぐ真平田橋です、その延長上には、吾妻団地の目抜き通りがあります。
最近、真平田橋の上流で河川のメンテナンス工事があって、なるほど、河川工事というのは、こういう段取りでやるのか、
などと見学していたら、ふと真平田橋の橋脚の北側に、旧橋脚?らしき構造物を見つけました。
銘板が橋桁に設置されていました。1981年の仕事のようです。
これは、地歴調査をしてみたら面白いか、と、国土地理院のHPから地理院地図を閲覧しました。
1967年と1975年の写真を比べてみました。
赤い道路は県道60号線です。県道60号線の東に延びる黄色い道路が現在の吾妻団地の目抜き通り。
注目は1967年の黄色い道路につながる水色の道路です。1975年の写真にはありません。
1967年、現在の吾妻団地は、まだ田んぼだったようです。
ということは、自然堤防の背面の後背湿地に発達した水田ということなので、堤頂から降りる道は、
スロープになっていたのかもしれません。
とにかく、緑の真平田橋は、現在の真平田橋の北側に存在し、真平田橋左岸の妻田側の道路交点に変化がないので、
新しい真平田橋は、黄色い道路と直線をなすように、右岸は、下流側に少し回転させた形で設置されたのかもしれません。
真平田橋の空中写真は、1948年のものが最も古く、橋の右岸には、1967年同様に水色の付け道が見えます。
土壌汚染調査と主旨の違う地歴調査ですが、なかなか趣がありました。