「ばね」という機械要素について vol.3 スプリング・ラビリンス ばね用語-用途
「ばね」という太古の昔から人類が付き合っている機械要素について勉強を始めた。
まずは、世界に誇る日本工業規格JIS B0103:2012 ばね用語(Springs-Vocabulary)のおさらい。
JIS B0103:2012 ばね用語(Springs-Vocabulary)では、「ばね」をこのように定義している。
たわみを与えたときにエネルギーを蓄積し、それを解除したとき、
内部に蓄積されたエネルギーを戻すように設計された機械要素。
すなわち、弾性を利用したパーツは基本的に「ばね」属といえ、なにがしかに分類されることになる。
ならばこれはなんという「ばね」に該当するのか、JISに挑む姿勢を見せたい。
爪切り
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トラックのサスペンション
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洗濯バサミ
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ばね座金(スプリングワッシャ)
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自分が設計しない、見慣れない「ばね」を探し出しJISに挑んでみたものの、
必ず何かしらの「ばね」に該当するように用途分類されている。
それもそのはず、世界に誇る日本工業規格JIS B0103:2012 ばね用語 b)用途では、
2100ファスナばね、2110止め輪と始まり、……と続き、3850円盤ばね まで、実に89種もの定義がある。
中には、3290コイルドウェーブスプリングなどという、見たこともないと思われるものまで用途が定義されている。
スプリング・ラビリンスの出口はどこにある??どういう結末にすればよいのだろう。
vol.4に続く