技術屋社長の独白
セイタカアワダチソウと分類階級
10月になると、それこそ、どこにでも、といいたくなるくらい、黄色い花を見かける。
この世の春、ならぬ、秋を謳歌しているかのようだ。
セイタカアワダチソウである。
セイタカアワダチソウ、明治期に、観賞用として北米から持ち込まれた外来種である。
日本国内における本格的な広がりは、先の大戦後の援助物資の梱包材などに、種子が紛れ込んでいたらしく、良し悪しの議論は、もちろんないままに、日本中に根をおろしたらしい。
そもそも観賞用として持ち込まれただけに、まあ、見ごたえのある花ではあるが、それこそ、どこででも見かけるので、国内の外来ランキングなどいうものがあれば、おそらく上位ではなかろうか。
セイタカアワダチソウは、キク科アキノキリンソウ属の多年草、種だけでなく、地下茎でも繁殖する。
アレロパシーという、周囲の植物の成長を妨げる物質を、根から発生する性質があるらしい。
セイタカアワダチソウを調べていて、ふと、気になった。
キク科アキノキリンソウ属というからには、母体となる集合が科であって、部分集合が属というように読み取れる。
数学的に表現すると、属⊂科ということになろうか。
生物学における分類学にあっては、分類階級というらしいが、なにぶんにも生物学が不得手であって、ネット検索の受け売りであるが、この分類階級は、門・綱・目・科・属・種という階層からなっている。
キク科が含まれる集合はキク目。
キク目が含まれる集合は双子葉植物綱という、2枚の葉の植物の分類らしい。
双子葉植物綱が含まれる集合は被子植物門となるようだ。
これをつなげると、被子植物門 双子葉植物綱 キク目 キク科 アキノキリンソウ属 セイタカアワダチソウ
ならばヒトの門・綱・目・科・属・種は、と、興味を抱いた。
これもネット検索の受け売りだが
脊索動物門 哺乳綱 霊長目 ヒト科 ヒト属 ヒト
調べれば調べるほど難しくなり、このあたりで退散することとした。